トップ>KTRニュース>第82回「PET(ペット樹脂)」について
株式会社KTRへのご依頼・お問合わせは、TEL:072-997-3471、
メール ktr@office.zaq.jp でも受け付けております。
youtube 最新回
youtube 最新回
youtube 動画配信リスト
今回は代表的なプラスチックのPET(ポリエチレンテレフタレート)について簡単に説明します。
(1)<PET(ペット)とはなにか>
Poly Etyieln Terephthaleteの頭文字を取ったものです。
Polyは重合でプラスチックと言う意味です。
エチレンは炭素に水素が付いた物で、ポリエチレンのことです。
テレフタレートはフタル酸のエステルことです。
ateはエステルを表します。
テレと付いているのは、フタル酸の中のカルボン酸の2個付いている位置関係を表しています。
カルボン酸の2個の付き方に3種類あります。
隣あっている場合と、1個飛ばしの場合と、2個飛ばしです。
オルト、メタ、パラといいます。
その内、パラのことををテレと言っています。
Hの所にOOHのカルボン酸が2個付く | |
ベンゼン |
カルボン酸の付く位置によって、3種類ある。
(2)<PET樹脂の生い立ち>
テトロンとして、繊維に使われました。
比重が1.38と水より重く、水に沈みます。水より重い数少ないプラスチックです。
現在はペットボトルとか、ビデオテープ、写真フィルムなどに使われています。
(3)<PETはポリエステルである>
PET(ペット)はポリエステル樹脂です。
ポリエステルとは、酸とアルコールから水が取れて重合した物です。
したがって、加水分解(水が付いて)で元の酸とアルコールに戻る場合があります。
PETはテレフタル酸とエチレングリコールとを反応して作ります。
(ペットボトル)
テレフタル酸とは、次のようなものです。
(4)<PETの仲間>
PBT(ポリブチレンテレフタレート)
これは、フタル酸と1,4ブチレングリコールをエステル結合で結んだプラスチックです。
PETはフタル酸とエチレングリコールとをエステル結合で結んだプラスチックです。
PETと非常に似ています。
(5)<PETボトル>
PET(ペット)ボトルは日本だけの呼び方で、英語圏では、ピートまたはピーイーティと呼ばれています。
1967年に開発が進められたそうです。
日本では、1985年キッコーマンが醤油の容器として初めて使いました。
アルコールの濃度が20%を超えると、エステル結合が取れてしまうので、アルコール濃度が高い酒には使用できない。
(5)<まとめ>
ペットボトルはありふれた容器として、日常絶えず使っています。
お茶、ジュース、醤油、水など、非常に便利に使っています。
歴史は比較的新しく、1985年からです。
また、ペットボトルという呼び名も日本だけだそうです。
YouTubeで一部のKTRニュースの動画配信中! 株式会社KTRのYouTubeページ