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第112回目

第112回「エコマーク」について

今回はエコマークについておおまかに説明したいと思います。
エコマーク認定商品はグリーン購入法適合商品と紛らわしい所があります。
エコマーク商品認定はグリーン購入法適合商品ですが、
グリーン購入法適合商品が エコマーク商品認定であるかどうかは分かりません。

 

(1) エコマーク認定商品とは

エコマーク認定商品は公益財団法人日本環境協会の承認が必要です。
承認を得るためには、商品ごとに決まっている商品類型(文具関係は112)ごとに
決まっている認定基準に合致しなければなりません。
認定基準に合致しているかを確認するための付属証明書を添付しなければなりません。
このように基準と証明書を付けなければいけないので、グリーン購入法適合商品より取得が厳しくなります。

 

 

(2) 認定基準書について

エコマーク商品類型№112「文具・事務用品」認定基準書について簡単に説明します。
まず、製品の材料の説明があります。
省資源と資源循環の観点から、再生材料の基準を満たす事が製品毎に細かく決められています。
次に、有害物質の制限が決められています。
重金属の溶出基準が決められています。
これは含有基準ではありませんので、口に入れた場合の基準です。
製品の基準は、ISO 8124-3 : 2010に準拠した方法で基準以下に決められています。
それぞれにそれを確認するための、外部試験期間で測定してもらった証明書の添付が必要になります。

 

<有害物質の種類と基準値>
  溶出基準値
カドミウム 75mg/kg以下
水銀 60mg/kg以下
クロム 60mg/kg以下
90mg/kg以下
ヒ素 25mg/kg以下
アンチモン 60mg/kg以下
バリウム 1000mg/kg以下
セレン 500mg/kg以下

 

(3) 付属証明書とは

エコマークの認定商品が認定基準を満たしている事を証明する必要があります。
製品を構成する材料ごとに証明書がいります。
紙、プラスチック、複合材料などの証明です。

<証明書類>
1.製品質量証明書
2.製造工程・管理証明書
3.紙質証明書
4.製品質量証明書
5.製造工程・管理証明書
6.原料供給証明書
7.環境法規等遵守証明書

 

(4) 付属証明書の記入項目

証明書類には必要な基準の内容が書かれています。
具体的な項目を列記します。

1.製品質量証明書
  部材毎の重さ、紙の銘柄名、古紙パルプの含有率、古紙パルプの質量

2.製造工程・管理証明書
  紙銘柄名、製紙事業者名、加工・組立事業者名、最終製造事業者名

3.紙質証明書
  紙の銘柄名、製造工場、古紙配合率、管理・確認方法、両面合計の塗工量、白色度、蛍光増白剤使用量

4.製品質量証明書
  木材の原料の内訳、その他材料、化粧加工、接着剤、添加剤

5.製造工程・管理証明書
  材料名、原料事業者名、加工・組立事業者名、最終製造事業社名

6.原料供給証明書
  原産地、樹種、数量、植栽年、間伐率、末口径

7.環境法規等遵守証明書
  工場に関する環境法規に適合している事の証明

(5) エコマーク

エコマーク商品には、下記のようなマークがついています。
地球を抱きかかえているような図柄になっています。


<エコマーク>

 

(6) まとめ

エコマークを取得するために、かなりおおくの証明書が必要になります。
エコマークの様に環境に配慮した製品に付けるマークには、世界各国にあります。
有名な物には、ドイツのエンジェルマークがあります。
再生可能商品や地球温暖化防止の取り組みが世界中で行われています。
景気が悪くなってくるとエコロジーよりエコノミーという風潮が強くなってきますが、
やはり環境を意識した行動が大事だと思います。

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