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第033回「扇風機の寿命は何年か」
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第041回「周期律表と蛍光X線分析」
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第054回「臭いとVOC(ブイオーシー)」について
第056回「粘着テープ関係のJIS規格」について
第058回「ボールタック、粘着力、保持力の関係」について
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第060回「赤外分析」について
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第066回「エラストマー」について
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第106回「皮膚刺激性」について
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第65回目

第65回「CEマーク」について

最近、ヨーロッパの電気製品をう購入すると、製品にEUマークがついているのを見たことがあるとおもいます。
今回はこのCE(シーイー)マークについて説明します。

 

(1)<CEマークとは>
CEマークは、ヨーロッパの安全規格です。
EU(欧州連合)域内で流通させる製品にたいして、使用者の健康及び安全を保護するものです。




固型のりのCEマーク

 

(2)<CEマークの由来>
公式にはCEと言う単語には、特に意味がなく、何かの略語でもないとされている。
フランス語のCommunaute Europeenneの頭文字に由来しているとおもわれます。

 

(3)<CEマーキング>の対象商品
具体的にどのような製品につけられるのでしょうか。
CEマークをつけなくてはならない商品は、現在、23種類あります。
主なものは、家庭用電気用品や、圧力容器や測定器、玩具などです。
全部で23に分類されています。

<23種類>

  1. 低電圧
  2. 単純圧力容器
  3. 玩具安全
  4. 建設資材
  5. 電磁両立性
  6. 機械
  7. 身体防護用具
  8. 非自動重量計
  9. 埋込式能動医療機器
  10. ガス燃焼機器
  11. 温水ボイラ
  12. 民需用爆薬
  13. 医療機器
  14. 防爆機器
  15. 小型娯楽船舶
  16. リフト
  17. エネルギー関連製品のエコデザイン
  18. 圧力機器
  19. インピトロ診断用医療用機器
  20. 無線及び電気通信端末機器
  21. 測定機器
  22. 乗客用ケーブルウエイ設置
  23. 自動車火工品

これらの製品が守るべき基準がそれぞれに決めています。

 

(4)<モジュール>とはなにか
CEマークを付ける製品が多いため、CEマークを」付けるための手順は次の8パターンがあります。
設計段階及び生産段階の適合性評価手順が、A(内部生産管理)~H(完成品保証)まで、8パターン定められている。
かなり、複雑です。

モジュール 適合性評価
設計段階 生産段階
 A 事業者の生産の内部管理による適合確認
(自己適合宣言) 
 
 Aa 同上、ただしNBの試験結果を活用  
 B+C EC型式試験
NBが型式照明書を発行
内部管理による、
EC型式への適合確認  
 B+D EC型式試験 生産品質保証
(EN ISO9002)
 B+E EC型式試験 生産品質保証
(EN ISO9003)
 B+F EC型式試験 製品検証
 G 製品検証(ユニット生産,小生産に適合)
個々の製品はNBが試験、適合照明書発行 
 
 H 完成品質保証(EN ISO9001)  

 

(5)<CEマーキング制度の対応プロセス>
実際に、CEマークを付けるための順番を説明いたします。
手順は、1から11まであります。

  1. 対象製品の特定
  2. 適用する指令の決定
  3. 適合性評価モジュールの選択
  4. 指令に適用される調和規格の選択
  5. 適合性評価
  6. 試験報告書作成
  7. 技術ファイル作成
  8. 適合宣言書作成
  9. DoC技術ファイル保管
  10. CEマーク表示
  11. 製品の上市及び使用に共する

このように、1から11まで細かく決められています。

 

(6)<規制当局による市場監視>
細かく決められていますが、実際その通りの手順を踏んでいるか、監視制度があります。
監視内容は、次の3項目です。

  1. 製品に正しくCEマークが表示されているか。
  2. 適合宣言書に製品の適合性評価に関する情報がすべて含まれているか。
  3. 製品は該当指令が要求する調和規格などの技術基準に適合しているか。

 

(7)<まとめ>
CEマークは、ECの加盟国に、1985年にから導入されました。
ECの地域全体が同じ基準で商品の流通が出来るようにと、始められ、地域全体に行きわたりました。
日本から輸出する場合もこの基準に合致して、CEのCEマークを付ける必要があります。
日本から輸出する場合は、これが非関税障壁に当たるのでないかと言われています。

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