梶テストリサーチ
株式会社KTRでは、品質試験・性能評価以外にも、
エコマークの申請・モニター・耐久試験等、開発業務支援も行っています。

粘着試験などの品質試験・性能評価などのお問い合わせはコチラから
粘着試験などの品質試験・性能評価などのお問い合わせはコチラから

トップKTRニュース第84回「鉛毒(なまりどく)」について

KTRニュース

株式会社KTRへのご依頼・お問合わせは、TEL:072-997-3471
メール ktr@office.zaq.jp でも受け付けております。

過去配信済みのKTRニュース

(1) 化学物質の安全性クリックで開閉します24ニュース掲載中!
(2) 粘着剤関係クリックで開閉します13ニュース掲載中!
(3) 分析関係クリックで開閉します12ニュース掲載中!
(4) プラスチッククリックで開閉します18ニュース掲載中!
(5) 商品試験クリックで開閉します28ニュース掲載中!
(6) 化学物質の法律クリックで開閉します11ニュース掲載中!
(7) 商品の耐久性クリックで開閉します12ニュース掲載中!

KTRニュース動画

KTR youtube 株式会社KTRのYouTubeページ
チャンネル登録は↓こちらから

YouTubeで一部のKTRニュースの動画配信中!

youtube 最新回

youtube 最新回

youtube 動画配信リスト

第001回「LD50」について
第002回「ストレスクラック」について
第003回「促進試験」について
第004回「N(ニュートン)」について
第005回「製品の安全性(有害物質)」について
第010回「VOC(揮発性有機溶剤)シックハウス症候群」について
第011回「RoHS(ローズ」について
第012回「安全係数)」について
第013回「環境マネージメントシステム」について
第014回「アクリル」について
第016回「可塑剤」について
第017回「水と油はなぜ混ざらないのか」
第021回「プラスチックの見分け方(赤外分析)」について1
第023回「積層造形(ラピッドプロトタイピング)」について
第024回「ボールタック試験(粘着性の試験)」について
第025回「化学物質の安全性」について
第026回「硬さ」について
第027回「蛍光X線分析機」について
第028回「熱可塑性プラスチックの熱分析」について
第031回「かび」とは何か
第032回「製品の耐久試験」について
第033回「扇風機の寿命は何年か」
第035回「色」
第036回「CAS 番号(キャス バンゴウ)」について
第037回「粘着剤」について 1
第038回「界面活性剤(かいめんかっせいざい)」について
第041回「周期律表と蛍光X線分析」
第043回「無毒性量(むどくせいりょう)」について
第044回「ゴム」について
第046回「環境マーク」について
第048回「耐光試験(たいこうしけん)」について 1
第049回「耐光試験(たいこうしけん)」について 2
第052回「ガスーマス(GC-MS:ジーシー/マス)分析」について
第053回「プラスチックの添加剤」について
第054回「臭いとVOC(ブイオーシー)」について
第056回「粘着テープ関係のJIS規格」について
第058回「ボールタック、粘着力、保持力の関係」について
第059回「プラスチックの見分け方(赤外分析)」について2
第060回「赤外分析」について
第062回「チタン」について
第063回「超撥水性(ちょうはっすいせい)」について
第064回「ポリプロピレン(PP)の劣化」について
第066回「エラストマー」について
第067回「赤外線分析(IR)」について
第068回「EN71-3の規制物質増える」
第070回「ABS樹脂(プラスチック)の劣化」について
第073回「トスカ(TSCA)」について
第075回「粘着剤」について 2
第079回「内部応力(残留応力)」について
第081回「in vitro(イン・ビトロ)とin vivo(イン・ビボ)」について
第083回「皮膚感作性」について
第090回「膠(にかわ)」について
第098回「繊維製品の物性試験」について
第099回「繊維製品の染色堅牢度試験」について
第100回「防水・耐水・撥水」について
第101回「医療用粘着テープ」について
第102回「マイクロスコープ」について
第103回「粘着製品の老化試験」について
第104回「毒」について
第105回「DHAとEPA」について
第106回「皮膚刺激性」について
第107回「ポリビニールアルコール(ポバール)」について
第108回「きのこ」について
第109回「布テープの粘着力要素(試料幅、圧着力等の違い等)」について
第110回「ポリマーアロイ」について
第111回「離型紙(りけいし)」について
第112回「エコマーク」について
第113回「濡(ぬ)れ性(せい)」について
第114回「乳酸菌」について
第115回「ウレタンジェル(耐震マット)」について
第116回「大理石(だいりせき)」について
第117回「ワクチン」とは何か
第118回「酵素(こうそ)」とは何か
第119回「粘弾性(ねんだんせい);レオロジー」とは何か
第120回「粘弾性(ねんだんせい);レオロジー」とは何か 2
第121回「オレフィン樹脂」について
株式会社KTR YouTubeチャンネル

KTRニュース配信お申込み

KTRニュースは、ご希望の方に月一回程度配信させて頂いているサービスです。
KTRニュースは無料です。

お名前とメールアドレスをご入力後、配信希望をクリックして下さい。

お名前  迷惑メール防止のため、英数字のみでは登録できません。
メールアドレス
 

直接メールでも受け付けております。
メール送り先 
(メールソフトが立ち上がりますので、そのままお送り下さい。なお、必ずお名前を併せてご連絡下さいませ。)

個人情報保護

株式会社KTRでは、お問い合せなどでご提供して頂きましたお客様の個人情報を厳密に保管管理し、 弊社の業務遂行に必要な最小限の利用以外の目的には一切使用致しません。

第84回目

第84回「鉛毒(なまりどく)」について

 

(1)<鉛の基本データ>

鉛は英語では、lead(リード)です。
元素記号は、Pbです。元素記号はラテン語から取られます。
鉛はラテン語ではplumbumです。
鉛は比重が大きく、11.34です。鉄は7.87、金は19.3です。
そのために重りにつかわれることがあります。

 

(2)<鉛の用途>

鉛の用途を書きますと、つぎのようになります。
白色顔料や鉛管、蓄電池、はんだ(鉛とすずの合金)、散弾銃の玉、重りに使われています。
それ以外にクリスタルガラス、ハイオクガソリンにも使われていました。

 

(3)<鉛中毒>

鉛は多くの人が毒のイメージがあります。
鉛中毒の毒性の原因は、酵素の働きを阻害することにあると言われています。
体内に入った鉛は、酵素のチオール基と強固に結合し、チオール基を有する種々の酵素の働きを阻害するそうです。
そのために人体にとっては有害になります。

  (注) 酵素(こうそ)(enzyme:エンザイム)
生体で起こる化学反応に対して、触媒(しょくばい)として機能する分子のことです。
生体がうまく生きていくために、働きます。
立体的な構造をしています。

 

(4)<酵素(こうそ)>

酵素は、体内での色々な化学反応の触媒反応を起こします。
これが阻害されると、人体内の反応がうまく行かないことがあります。


代表的な酵素:(アミラーゼ)
  Wikipedia(ウイキペディア)より

(5)<鉛規制>

鉛は有害なので、各種の規制があります。
製品の規制には、代表的なものに次の2つがあります。

(1)1つは、ROHS規制です。
これは廃棄するときの、製品の有害物質の含有量を規制するものです。

鉛の含有量は0.1wt%(重量%)(1000ppm:0.1%)です。
分析は含有量です。

(2)EN71-3です。
欧州の玩具(おもちゃ)規制です。
子供がなめた時に、胃に溶け出す量を規制するものです。
口に入って、胃の中入ったときの規制です。
2013年に新しく規制値が変わりました。
溶出量ですので、含有量より厳しくなっています。
分析は胃液に相当する液に溶かした溶出量です。

(鉛の規制値)  
    ppm
  固形の絵の具 13.5
  ワニス、ラッカー 3.4
  その他 160

 

(6)<鉛中毒>

鉛は人体の各種の中毒をおこします。

神経系への中毒
    鉛は、肺からも消化管からも吸収され、神経や脳などに障害を与えます。

腎臓への中毒
    腎臓の機能異常がみられることがあります。

造血組織への中毒
    造血器障害や貧血がみとめられることがあります。

 

(7)<まとめ>

今回は鉛にしぼって説明しました。
鉛以外にも、重金属として有害性があるものがあります。
代表的な物は、水銀、カドミウム、鉛、セレン、マンガン、クロム等があります。
しかし微量であれば人体に必要なものもあります。
十分に注意しながら、有害なものが製品の中にはいらないようにする必要があると思います。

このKTRニュースは皆さんに役立つように発行しています。
自由にリンクしていただいて活用してください。

KTR youtube

 YouTubeで一部のKTRニュースの動画配信中!  株式会社KTRのYouTubeページ

お問合せ、相談は無料です。お気軽にお問合せ下さい。

KTRへのお電話はコチラから KTRへのメールでのお問い合わせはコチラから KTRへのお問い合わせはコチラから

バックナンバー

Copyright (c) KTR Corporation. All Right Reserved.