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今回は前回(「分析」について2)に続いて(「分析」について3)です。
化学分析の種類は、
『1』定性分析(ていせいぶんせき)と定量分析(ていりょうぶんせき)
『2』有機分析(ゆうきぶんせき)と無機分析(むきぶんせき)
と言う分類以外にここで述べる
『3』含有分析(がんゆうぶんせき)と溶質分析(ようしつぶんせき)があります。
(1) 化学分析の種類-1
定性分析と定量「分析」について説明します。
定性分析とは、その物が何かを調べる分析です。
定量分析とは、種類ごとにどれだけあるかを調べる分析です。
その中間として、半定量分析と言われる分析があります。
半定量分析は、分析する物が多いか少ないかを見る分析です。
定量分析は分析する物がどれくらいの量があるか調べる分析です。
まず最初に定性分析をして種類を特定してから、定量分析を行います。
(2) 化学分析の種類-2
もう一つ、別の分け方としまして有機分析(ゆうきぶんせき)と無機物分析(むきぶつぶんせき)です。
有機物は簡単に言いますと燃える物の分析です。高温にすると酸素と結合して燃える物が有機物です。
一方、無機物は高温にしても燃えません。
有機物は、プラスチック、紙、木、繊維などです。
無機物は、セメント、セラミックス、ガラス、金属などです。
(3) 化学分析の種類-3
次に、化学分析の分類分けとしまして、含有分析(がんゆうぶんせき)と溶出分析(ようしゅつぶんせき)です。
1・含有分析
含有分析は分析する物をそのまま分析するものです。
代表的なのは、Rohs(ローズ)分析があります。
※Rohs分析
電子・電気機器における特定有害物質の使用制限のEUの規格
これらの製品が使用された後、廃棄された時、製品から有害物質が環境に出て環境を汚染しないようにしている規格
電子・電気機器だけでなく、文具製品をはじめいろいろな製品についても適用されている。
2・溶出分析
溶出試験の代表的な物として、EN71-3(イーエヌ71の3)があります。
溶出分析は、測定する試料を何かに溶かして、その溶けた物を分析する物です。
経口毒性(けいこうどくせい)の場合は飲み込んだ時の毒性を調べるので、胃液に近い溶液にとかしてその溶けた物の成分と量をしらべます。
※EN71-3
ヨーロッパの規格で、玩具(おもちゃ)の規格で、EN71-1からEN71-11まであります。
子供が玩具(おもちゃ)を口でなめた時、有害物質が溶けて体内に入らないようにするため、有害物質の溶出量を規制しています。
有害物質は、アンチモン、バリウム、ヒ素、カドミウム、鉛、水銀、クロム、セレンの8元素です。
溶かす液は、胃液に近い酸性の液を使用します。
(4) まとめ
「分析」についていろいろと書いてきました。
分析は言葉では聞きますが、中身は分かりにくいと思います。
実際に分析をすることはまれですし、分析を外部機関に出すこともまれです。
分析に出す場合はどこに出せばよいかも難しいし、どのように言って出せばよいかも迷います。
分析機関からから難しい専門用語を出されても困りますし、費用も高いのではないかと気にかかります。
分析は機械が進歩して少量で早くできるようになりましたが、前処理とか何が分析できるとか難しいことがあります。
これからますます分析が必要になると思います。
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