トップ>KTRニュース>第116回「大理石(だいりせき)」について
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今回は、大理石について書きたいと思います。
大理石といえば、ギリシャのパルテノン神殿の正面のエンタシツの柱を思い浮かべる人が多いのではないかと思います。
それと高級な流し台を思い浮かべる人もいるかなと思います。
(1) 語源について
英語では「marble マーブル」と言います。日本ではマーブルチョコレートを思い浮かべます。
マーブルはギリシャ語の「marmaros マルマロス」から来たもので、「輝く石」のことです。
日本語の大理石は、昔の中国の大理国(中国の南部)の大理市で産出されたことから来ています。
(2) 大理石は何からできているのか
大理石は何から出来ているのかと言いますと、炭酸カルシウムから出来ています。
成分が炭酸カルシウムであるため、塩酸などの強い酸と反応して二酸化炭素を排出して溶けてしまいます。
そのため、強酸などを掛けないようにしなければなりません。
(3) 大理石のなりたち
大理石は、石灰岩が地下のマグマの熱を受けて変性して再結晶してできます。
変性岩の一種で、主な構成鉱物は方解石です。
カルシウムが多くて40%含まれています。
産地によって色々な色と模様(もよう)があります。
(大理石)
(4) 石灰石とは
石灰石の成分は炭酸カルシウム(CaCO3)です。
鍾乳石(しょうにゅうせき)も石灰石で出来ています。
古代に生息していた石灰質の殻を持っていた海棲生物の死骸などが堆積して地層化したものです。
サンゴや三葉虫、アンモナイト、貝などの死骸が積もった物です。
(5) 石灰石(炭酸カルシウム)の成り立ち
二酸化炭素が海に溶け込んで、岩石から溶け出したカルシウムと結合して海底に堆積(たいせき)して行きました。
生命の誕生によって、サンゴ、貝、ウミユリなど石灰質の殻を作るのに使われました。
炭酸カルシウムは地球の様な海の有る惑星(わくせい)しか無く、火星にはありません。
(6) 石灰石の用途の一つ石灰
石灰石(CaCO3)に熱を加えて炭酸ガスを取った物が石灰(CaO)です。
建築材料として使われるコンクリートやモルタルの原料です。
運動場に白線を引くために使われる白い粉です。
石灰岩(炭酸カルシウム)を1100℃ほどに加熱して、二酸化炭素を放出させて作る。
原料の石灰岩は、日本では珍しく自給率100%だそうです。
(7) まとめ
大理石と言えば、高級品のイメージがあります。
白い透き通った少しつやのあるギリシャ風の彫刻を思い浮かべます。
地球には石灰岩が多く、大理石の産地も世界中にあります。
惑星の中では地球しかないそうです。
何億年も前の生物の遺産だそうです。
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