トップ>KTRニュース>第115回「ウレタンジェル(耐震マット)」について
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今回はウレタンジェル(耐震マット)について書きたいと思います。
ウレタンについては、KTRニュース第55回「ウレタン」について書いております。
それも併せてお読みください。
(1) ウレタンジェルとはなにか
最近、地震が増えてるように思います。
建物は耐震基準が見直され耐震補強されているのを見かけるようになりました。
建物の耐震性が高まってきましたが、屋内の家具や電化製品の転倒の危険性が気になります。
そこで、家具や電化製品の転倒を防止するために、転倒防止ジェルの製品が多くみられるようになりました。
これが「ウレタンジェル」と言われる物です。
(2) 転倒防止ウレタンジェルとは
ウレタンはプラスチックの1種です。
プラスチックは大きく2つに分けられます。
(1) 1つは、熱可塑性(ねつかそせい)のプラスチックです。
(2) もう1つは、熱硬化性(ねつこうかせい)のプラスチックです。
ウレタン樹脂は、ほとんどが熱硬化性樹脂ですが、ウレタンジェルは熱可塑性樹脂です。
(ウレタンジェルの1例)
(3) ジェルとはなにか
ジェル(ゲルと同じ意味)には「ゼリー状の」と言う意味があります。
日本語では「粘質」と言う意味です。
ジェルの例としては、「豆腐」や「こんにゃく」があります。
(4) ウレタンジェル長所
ウレタンジェルは自己粘着性と柔軟性に優れた材料で、パソコンや家電や、花瓶など転倒防止のマットに使われます。
ウレタンジェルの長所は、
・耐摩耗性が高い
・低温での性能が良い
・引張強さ、引裂き強さが高い
・柔軟性に優れ、防振効果が高い。
・可塑剤が入っていないので、相手の物を汚さない。
などです。
(5) ウレタンジェルの欠点はなにか
つぎに、欠点は何かといいますと
・高温には弱い。80℃ぐらいである。
・高温、高湿にも変化する可能性がある。
です。
(6) ウレタンとは何か
1937年(昭和12年)にドイツで開発され、1940年代に工業化されました。
日本では1954年(昭和29年)に工業化されました。
用途は非常に広く、繊維、ゴム、軟質発砲、硬質発泡、合成皮、塗料、接着剤などに使われています。
(7) ウレタンの化学式
ポリウレタンとは、ウレタン結合を持った高分子です。
通常イソシアネート基と水酸基(OH)を持った物との結合した物です。
ウレタン結合(ーNH・CO・Oー)を持つプラスチックです。
プラスチックの分類ではPUとかUとかで表しています。
(ウレタンスポンジ)
(8) まとめ
最近地震のニュースをよく聞きます。
そのようなこともあって、地震のとき物が倒れないように耐震ゲルを使用する機会が増えてきてます。
耐震ゲルは手軽に貼れて、汚れれば水洗いして乾かして何度も使えます。
耐震ジェルは非常に便利な物です。
それ自身の粘着性で付きますので、糊みたいに貼った跡が付きませんのでどこでも使えます。
ただし、土壁とか、1部のクロスには付かないとかがあります。
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