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トップKTRニュース第87回「化学物質を規制する法律 2」

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第87回目

第87回「化学物質を規制する法律 2」

日本には化学物質を規制する法律がかなり多くあります。
今回は、前回の続きの化学物質を規制する法律についてです。
これらは、主に環境関連の法律になります。
従いまして、世の中の動きに見合わせて絶えず変わります。
今回も、20ほどの法律につきまして簡単に紹介したいと思います。

 

(1)<法律の内容>

13 水質汚濁防止法

この法律は工場・事業場から公共水域に排出される水の排出及び地下への浸透を規制することにより、公共用水域及び地下水の水質汚濁を防止することを目的に制定されました。

規制する有害物質
1.   カドミウム及びその化合物
2.   シアン化合物
3.   有機リン化合物
4.   鉛およびその化合物
6.   六価クロム化合物
7.   水銀及びアルカリ水銀及びその他の水銀化合物
8.   ポリ塩化ビフェニル
9.   トリクロロエチレン
10.   テトラクロロエチレン
11.   ジクロロエチレン
12.   四塩化炭素
13.   1.2-シクロエタン
14.   1.1-ジクロロエチレン
15.   ジクロロエチレン
16.   1.1.1-トリクロロエタン
17.   1.1.2-トリクロロエタン
18.   1.3-ジクロロプロペン
19.   チラウム
20.   シマジン
21.   チオベンカルプ
22.   ベンゼン
23.   セレン及びその化合物
24.   ほう素及びその化合物
25.   ふっ素及びその化合物
26.   アンチモン、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸化合物
27.   塩化ビニルモノマー
28.   1.4-ジオキサン

 

14 土壌汚染対策法

この法律は、
(1)土壌汚染による人の健康への影響の防止
(2)土壌汚染についての国民の安全と安心の確保
を目的に制定されました。
規制の対象は次のような物です。
   揮発性有機化合物
   重金属類
   農薬類
   第1特定有害物質
      四塩化炭素
   第2特定有害物質
      カドミウム及びその化合物
   第2特定有害物質
      シマジン、チウラム、チオベンカルブ、PCB、有機リン化合物

 

15 廃棄物処理法

この法律は、廃棄物の排出抑制、適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等を行うことにより、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的としています。

16 フロン回収・破壊法

フロン類の使用の合理化、特定製品のフロン類の適正管理、さらにフロン類使用製品の製造業者及び特定製品の管理者の責務等を厳しく定めることにより、オゾン層の破壊及び地球温暖化に深刻な影響をもたらすフロン類の大気中への排出を抑制することを目的にしています。

 

17 環境基本法

この法律は環境関係の基本となるものです。

(1)大気環境基準
1. 二酸化硫黄 0.003mg/m3
2. 浮遊粒子状物質(PM) 0.2mg/m3
3. 光化学オキシダント 0.2mg/m3
4. 一酸化炭素 0.15mg/m3
5. 二酸化窒素 0.6mg/m3
 
(2)水質環境基準
1. カドミウム 0.01mg/L
2. 鉛 0.8mg/L
3. 六価クロム 1mg/L
4. 総水銀 0.05mg/L
5. トリロロエチレン 0.1mg/L
 
(3)土壌環境基準
1. カドミウム 0.021mg/L
2. 鉛 0.011mg/L
3. 六価クロム 0.81mg/L
4. 総水銀 0.021mg/L
 
(4)騒音環境基準
 地域別、時間別に細かく規制されてます。
 
(5)ダイオキシン環境基準
 大気 0.6-TEQ/L
 水質 1pg-TEQ/L
 土壌 1pg-TEQ/L
 
(6)地下水環境基準
1. カドミウム 0.01mg/L
2. 鉛 0.01mg/L
3. 六価クロム 0.05mg/L
4. 総水銀 0.0005mg/L
5. トリロロエチレン 0.01mg/L
6. ジクロロメタン 0.02mg/L
7. ベンゼン 0.01mg/L
8. ふっ素 0.8mg/L
9. 1.2-ジクロロエトレン 0.04mg/L
10. 1.1-ジクロロエチレン 0.1mg/L
12. クロロエチレン 0.002mg/L
13. 1.4-ジオキサン 0.05mg/L
大きく6つに分かれています。

 

18 悪臭防止法

工場・事業場における事業活動に伴い発生する悪臭を規制することを目的としています。

 

19 下水道法

下水道を整備し、公共用水域の水質を保全する目的で制定されました。

 

20 海洋汚染防止法

海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律です。

有害物質の廃棄の禁止をきめてます。

 

21 ダイオキシン類対策法

ダイオキシン類対策特別措置法
(1)ポリ塩化ジベンゾフラン
(2)ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン
(3)コブラナ-ポリ塩化ビフェニル
最近はあまり騒がれなくなりましたが、いずれも猛毒です。

 

22 PCB特別措置法

ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別処置法です。

 

(2)<まとめ>

今回も多くの法律を取り合上げました。
それぞれのそれぞれの法律は目的があって作られたものです。
時代が進むにつれて新しい問題がでてきますので、それの対策として作られた物がほとんどです。
法律が入れ込んでいて組んでわかりにくくなっています。
いろんな省庁があるためそれぞれに法律を作っています。

 

(3)<次回の、化学物質の規制の法律の予定>

23 オゾン層保護法
24 フロン回収・破壊法
25 地球温暖化対策推進法
26 麻薬取締法
27 水道法
28 消防法
29 RoHS指令(ローズ指令)
30 EN71-3(イエヌ71-3)
31 VOC(ブイオーシー)
32 REACH(リーチ)

 

過去と次回の化学物質を規制する法律もお読み下さい
化学物質を規制する法律 1(1~12まで)   化学物質を規制する法律  3(23~32まで)

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